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転職サイトのスカウトメール活用法「応用編」

転職サイトのスカウトメール活用法「応用編」

この記事の担当
  • 佐々木 智浩 (@sasaki_37career)
  • 株式会社さんななキャリア
  • 代表取締役/中小企業診断士

こんにちは。代表の佐々木です。

 

 

今回は、前回記事の続きです。スカウトメールの活用方法について書きたいと思います。

 

 

前回の記事はこちら。

転職サイトのスカウトメール活用法「基本編」

 

尚、今回はスカウトメールを活用する求職者様を前提としています。

 

 

前回は、大きな転職サイトに登録すると、採用企業や転職エージェントからスカウトメールが届いて、添付された求人に応募したり、転職エージェントとの面談に進んだりする、といった基本的なことを解説致しました。

 

 

今回は、そんなスカウトメールをどのように活用したらいいか、という視点で書きたいと思います。

 

 

まずは、採用企業からのスカウトメールについてです。

 

 

採用企業からのスカウトメール

 

 

採用企業から送られてくるスカウトメールは割とシンプル。その企業が募集中の求人が添付されています。

 

 

要は、その求人に応募したいか否かで返信することになります。転職サイトによっては「応募」ですね。

 

 

ところが問題は、応募するかどうか悩むときです。

 

 

悩む要因は様々です。興味があるものの求人自体に懸念がある、既に最終面接を控えている企業がある、などです。

 

 

だから返信(応募)せずにメールボックスにそのまま置いておくことになります。が、気になってしまってどうしようか悩んでしまう。

 

 

そんなときは、「誰が」送ってきているかを確認しましょう。

 

 

考えられるのは大きく分けて3パターンです。

 

 

1.送信者が社長だったとき
2.送信者が役員・現場責任者だったとき
3.送信者が人事・採用担当だったとき

 

 

送信者が社長だったとき

 

 

積極的に返信しましょう。そして返信するときは、悩んでいることを正直に書き加えましょう。

 

 

社長がスカウトメールを送っているということは、自社で本当に欲しい人材である可能性が高まります。

 

 

ということは、スカウトメールによって興味をもってもらいたいと考えているケースが多いと予想されます。

 

 

求職者様が応募時点で感じている懸念点を、もしもわかるならば知りたいと感じているタイミングです。

 

 

よって、懸念点に対し誠実にお答え頂ける可能性が高いのです。

 

 

もちろん相手は経営者ですから、懸念点をぶつける際には文章マナーに最大限の注意を払いましょう。

 

 

送信者が役員・現場責任者だったとき

 

 

この場合は返信を熟考したほうが良さそうです。

 

 

そもそも人事以外の役員や現場責任者が、本来の業務時間を割いてまでスカウトメールを送る作業に注力していること自体が考えにくく、そう多くないケースだと思います。

 

 

逆にそれでもスカウトメールの送信作業をしているということは、採用に直結させるべく中間の時間を省いている可能性があります。

 

 

そうなると応募時点では高い志望度であると勘違いされてしまうかもしれません。

 

 

よって返信(応募)には慎重になったほうが良いでしょう。

 

 

送信者が人事・採用担当だったとき

 

 

これはもっとも積極的に返信していいケースです。

 

 

人事・採用担当は経営者以上に応募者心理を理解してくれようとする方々だからです。

 

 

会社の中でもっとも転職市場に近く、応募者のニーズに日頃から多く触れており、自社に懸念を示されることにも慣れています。

 

 

社内では「ヒト」に関するプロフェッショナルなので、むしろ懸念内容によっては経営者にフィードバックせず、人事フェーズで解決したいとも考えているのです。

 

 

 

よって、胸を借りるつもりで相談のための返信をしてみると良いでしょう。

 

 

 

以上が、採用企業からのスカウトメールを活用するコツでした。

 

 

 

次に転職エージェントからのスカウトメールを活用する方法についてです。

 

 

 

転職エージェントからのスカウトメール

 

 

転職エージェントからのスカウトメールは大別すると次の3パターンがあります。

 

 

1.添付された求人のみを紹介するスカウトメール
2.添付された求人以外にも紹介するスカウトメール
3.添付された求人がなく求職面談の案内だけが送られるスカウトメール

 

 

そして全てに共通しているのが、「返信=応募」にはならない点です。

 

 

転職エージェントの正式名称は職業斡旋所なので、転職活動のサポートを申し込むための求職面談が必須となります。

 

 

その求職面談でこれまでのキャリアの棚卸しや希望条件などのヒアリングを経て求人紹介となります。

 

 

よって、上記3パターンのうちどれであっても、求職面談が必要となり、スカウトメールに返信しても紹介求人への即応募にはなりません。

 

 

それでは返信に悩んだときどうするかを解説いたします。

 

 

添付された求人のみを紹介するスカウトメール

 

 

もしも添付された求人自体に懸念や追加説明がほしいと思ったとき、これは返信しましょう。

 

 

そして正直に「○○について知りたいのですが、追加でご説明をメールでお願いいたします」「○○が不安なのですが実際のところどうなのでしょうか」などです。

 

 

ただここで多くのヒトが不安に思うのが、電話がかかってきてしつこくされたら面倒くさい、といったところでしょうか。

 

 

そういったこともありえるお話ではありますが、最近は転職サイト側もサイト満足度を低下させないために、契約するエージェントを審査して選んでいます。

 

 

さらには、求職者様への誠実な対応の徹底を呼びかけているので、きちんと対応してもらえると思います。

 

 

仮に、しつこくされるなどの行為があった場合は、転職サイト側に苦情を申し立てればOKです。

 

 

さて、話を戻しますと、質問したいが電話は嫌だと思ったら、メールでの返事を要求すると良いでしょう。

 

 

ただし、ここでの懸念は、一度返信してしまうとそのエージェントからのスカウトメールが届かなくなる可能性があるということです。

 

 

よって、最後にはきちんと「また良い求人があったらご連絡お待ちしています」とひと言付け加えておくと良いでしょう。

 

 

添付された求人以外にも紹介するスカウトメール

 

 

このケースで興味をもったエージェントに返信をためらうのはあまりないケースかと思います。

 

 

あるとしたら「本当にこれ以外に求人あるのかな」と思うケースです。

 

 

スカウトメールに、保有求人の属性や特徴が数字などで記されていればわかることもありますが、漠然としていたり信憑性に欠ける場合もあるでしょう。

 

 

そんなときは、「添付された求人にも興味がありますが、そのほかにはどのくらいご紹介頂ける求人がありますか?」と聞いてみてください。

 

 

この問いに対して答えてもらえるエージェントがほとんどだと思いますが、求職者様の経歴情報不足で答えられない場合もあるかもしれません。

 

 

そんなときは、経験業種・経験職種・希望業種・希望職種・希望年収・希望勤務地の情報を提供しましょう。

 

 

あるいは、10分程度の電話による面談前面談を申し込むのもアリです。

 

 

添付された求人がなく求職面談の案内だけが送られるスカウトメール

 

 

このケースで悩むとしたら、よほどエージェントの属性がご自身の探す求人属性と近いのかもしれません。

 

 

だとしたら積極的に返信したいところではありますが、それでも返信しないということはエージェントの情報が不足していることが考えられます。

 

 

この場合も、10分程度の電話による面談前面談を申し込むのが有効です。

 

 

どのように申し込んだらいいかといいますと、「御社の転職サポートに興味がありますが、いくつか確認させて頂いてから正式な面談を申し込みたい」と返事をすると良いでしょう。

 

 

これは転職サポートのお試し版みたいなものですね。

 

 

 

 

今回は、採用企業からのスカウトメールと転職エージェントからのスカウトメールの活用方法について解説致しました。

 

 

要約しますと下記になります。

 

 

・採用企業からのスカウトメールは送信者に注目する
・転職エージェントからのスカウトメールは面談前面談を申し込む

 

 

 

今や転職活動にスカウトメールの活用は欠かせない存在になりました。

 

 

一方で、多くのスカウトメールが届く中で、活用しきれないことも多いかと思います。

 

 

ぜひ上手にスカウトメールをご活用頂いて、希望条件にあう求人を見つけてください。

 

 

今回はここまで。

 

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